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●最も大規模な環境イベント
エコプロダクツ2006[第8回]は、2006年12月14日[木]~16日[土]の3日間の日程で、東京ビッグサイトにて152,996人の来場者を集めて開催された。(出展者572社・団体/1,169小間)
今回で8回目を迎えるこのイベントは数ある環境イベントの中でも、出展者数や来場者数において最も大規模なものといえよう。
主催は(社)産業環境管理協会と日本経済新聞社であり、テーマは製造業を中心にした環境保護を目的とした製品(商品)の紹介とその活用、製造過程における環境への配慮や資源の有効活用、廃棄物排出の削減などへの具体的取り組み状況の紹介、学生や一般の人への環境教育への理解促進など地球環境への配慮について様々な提案をすることであり、そこにはプロダクツ(モノ)だけではなく非製造業の提供する様々な商品(サービス)といったかたちのないものも含まれる。
過去5年間の来場者数の推移を見ても順調に増加を続けており、このイベントが提案する環境問題へのユニークな取り組みとさらに世界的な環境への関心の高まりと相まって年を追うごとに人々を引き付けているものと推測される。
(過去の来場者数実績、2005年 140,461人、2004年 124,829人、2003年 114,060人、2002年 100,483人、2001年 88,604人)
●四つのファクターによるシナジー効果
このイベントの基本概念は、社会の地球環境問題への意識の高まりとともに着実に進む循環型社会へのシフトを、大きく分けて四つのファクター(「情報発信」「商談促進」「コミュニケーション」「環境学習」)のシナジー効果によって持続可能な社会を作ろうというもの。そのうえで地球環境問題の解決のために、たとえば地球温暖化の阻止、Co2の排出削減を国民のライフスタイルの中でどう具体的に実践できるかについてわかりやすく解き明かしている。
参加企業・団体は、家電、情報機器、事務機、自動車、自動車用部品、輸送用機器、住宅、住宅設備、インテリア、建築、建築資材、日用品、文具、事務用品、衣服、繊維、食品、教育、趣味、娯楽、素材、部品、容器、包装、エネルギー、発電、流通、小売、物流、輸送サービス、情報、金融、行政、自治体、環境ニュービジネス・サービス、NGO・NPO、大学・教育機関、地域経済団体、大使館など多種多様な分野から出展している。
●日々の生活の範囲内で実行するエコ
さて、一般公開当日2006年12月14日は受付まで長い列が続いており、来場者数の多さがひときわ目に付いた。
また、国内線の空港におけるチェックインに代表される携帯電話を利用した三次元バーコードによる事前登録システムなどを受付に導入しており、混雑の緩和に一役買っていた。
2006年は「Feel&”Eco-Life”」をキーワードに、日々の生活の範囲内で実行できるエコを提案するというのがテーマであり、エコプロダクツそのものの紹介にとどまらず、実際の生活の中で活用し、環境に配慮したライフスタイルを提案している。また同時に期間中に12,000人の小中高の社会科見学を行うなど環境教育にも取り組んでいる。
●参加型の多彩なコンテンツ
コンテンツの多彩さも特徴の一つで、シンポジウム、セミナーの数も3日間で約40講座行われ来場者の参加型の企画が目を引く。
なかでもエコカー乗車体験&電動自転車市場企画や自動車メーカーによる多種多様なエコカーのスケルトン展示およびデモなどは、京都議定書による地球温室効果ガスの一種であるCO2の削減目標達成のためには、工場等からの排出は減少傾向にある一方で逆に増加傾向にある自動車による排出を削減することが強く求められているという背景がある。自動車メーカーによるエコカーの開発はこうした状況に負うところがあるともいえよう。
また、変わったところでは電機メーカーブースに「手回し充電式ラジオ」という展示品があった。小型のポータブルラジオの側面にハンドルがついており、これをまわすことで電気が発生する仕組み。まわすこと1分でAMラジオが約60分受信可能、携帯電話につなげば約3分間の通話ができるというが、さらに長時間通話を目指してがんばりすぎると少々疲れそうだがまさにクリーンなエネルギーの見本であろう。
そのほかにもトウモロコシから作ったクレジットカードなどがあり、これは植物原料プラスティックでバイオマスと呼ばれるトウモロコシなどの植物資源を主原料としているため、一般のプラスティックと比べて石油資源の使用量削減、温室効果ガスの排出を抑制、様々な使用後の処理が可能などの優れた環境面でのメリットを有している。
また、次世代太陽電池、レンタル風車による発電サービス、地中熱を利用したシステムやエアコン効率をあげるアイテム、布団のリユース、エコGOODデザインの紹介など、最新のエコプロダクツの展示があった。
●小学生にも理解できるエコ教育
電力関係のブースでは小学生などの児童にも理解できるように漫画によるガイドブックを配布して身近な努力でできるエコ教育を行っている。
たとえば温暖化防止のために家庭でできる項目の例として、小まめに電気を消すとかエアコンの設定温度を上げたり下げたりとか、暖房で1℃低くあるいは冷房で1℃高く設定することで約10%の省エネになるとか、風呂のシャワーを流しっぱなしにしないなどで年間2,900円もの節約になるなど具体的ですぐ実行できそうな項目が漫画で解説されている。
地球環境保護という大きなテーマを身近で実行しやすい次元にまで引き寄せて解き明かすというのが、このエコプロダクツにおける特徴的な演出であろう。子供から大人まで一人ひとりの意識的な環境保護の日常的な行動の積み重ねにより、温暖化防止などの深刻な問題を解決に導くことが可能であるということが理解できる。エコプロダクツを見に来た人は企業の取り組みやその最新技術にここまでやっているのかという驚きとともに自分たちも今日からできることを少しずつでもいいから実践しようという気になるだろう。
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