【セミナーレポート】 JACE第5回特別セミナー
愛知万博の催事スパーバイザー登場!
JACE特別セミナーの第5弾は「ステージプロデュースとコンテンツの魅力」と題して11月12日(木)東京グリーンパレスにて開催されました。
今回の講師は立川 直樹氏。 立川氏プロフィール.jpg
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立川氏は1960年代後半からメディアの交流をテーマに音楽、映画、美術、舞台など幅広いジャンルで活躍するプロデューサー/ディレクター。また、現在は、桐朋学園芸術短期大学教授のほか、WEBマガジン「TOKYO ART PATOROL」責任編集長を勤めています。
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実績を見ても、多数のアーティストのプロデュースをはじめ、ある時は音楽評論家として、またある時には映画音楽監督、プロデューサーとして、またメディアミックス型プロデューサーとしても非常に評価の高い活動をされてきました。


(第一部)
今回はその立川氏による、音楽プロデュースの実践講座。特別セミナー初となる㈱電通 志村チーフプロデューサーとのラボ形式によるセミナーを行いました。
■活動を振り返り
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第一部は立川氏の過去の活動を振り返り、どのように立川氏の音楽プロデュースが広がっていったかを紹介することから始まり、その中で広告代理店の人間との付き合い方、映像関係者との付き合い方について触れ、業界が違う人間と仕事をするには相手の言語を理解することが必要であり、「通訳」のような仕事が重要となると、プロデュースの秘訣を語って頂きました。
■愛知博
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愛知博覧会は、立川氏にとっても行政との連携が求められるはじめてのプロジェクト。そのときは様々の課題があったにも関わらず、立川氏は、困難を困難と考えず、「新たなことを知るチャンス」と捉えて乗り切ったという苦労話を聞くことができました。
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また、愛知博のプロデュースにおいて出会った、様々な有名アーチスト、プロデューサーの話、特に人気女性歌手との信頼関係、またアジア大物アーチストの裏話等、音楽業界の丸秘話満載の内容でした。
■ライブ映像を交えた立体的な内容
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今回は立川氏が携わったプロジェクトを「タイガース」の時代から愛知博の映像まで、立川氏自らの解説にて見て・聴くことができるという、立体的な構成でした。
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特に愛知博のオープニング、そしてラストのライブ映像は圧巻でした。まさに「夢の競演」であり、これは立川氏でなければなし得ないプロデュースといえるでしょう。


(第二部)
■「THE地球Live」のプロデュース
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愛知博の後、最近では地方でのプロジェクトも手がけるようになった立川氏。地方ロケーション×様々なアーチストのコラボレーションを手がけ成功しています。
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この新しい取り組みもライブ映像を見ながら立川氏に解説していただき、金沢で行われたすばらしいライブを見ることが出来ました。
■立川氏が考えるプロデューサー像とは
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「プロデューサーは汗をかくことである」
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「ゴールさえしっかり見えていれば、創るときに手間をかけるだけいいものができる」
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仕事をゼロから立ち上げる時は常に「アナログ」思考。そしてクリエイティブは手間と時間を惜しまないこと。
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仕事上メールのやりとりをしている時、「ちょっと変だな」と思ったら、その相手にすぐに直接会うようなアプローチができるか?
というように、経験に裏打ちされた、プロデュースの極意、そしてその仕事の哲学を、すばらしい映像と音楽にのせてJACE特別セミナー第5弾は終了しました。
JACE特別セミナー(秋)は今回をもって終了となりますが、次回以降は年明け以降、またすばらしい講師陣を揃え開催予定です。